仕事の近くに自分の店を構える
カナウの独立支援制度である「業務委託(フリースタッフ)制度」は、まず在宅型ではありません。カナウの中に自身の制作席を置いて、日中は自分のスケジュールで動きながらも、ほぼ出勤して案件制作を行うというものです。カナウの「業務委託(フリースタッフ)制度」で大切にしていることは、日々案件を受注してくる営業スタッフのすぐ近くにいて、まるで世間話をするような距離感で案件の受け渡しができるということ。つまり、営業スタッフが案件を制作してくれるデザイナーを「電話・メール・SNSで確認するという時間を省く」ことに大きな意味があります
イメージしやすいように言うと、「デパートやショッピングセンターの中に入っているテナント」のような感覚です。
店を出す場所にも賃貸料がかかりますし、個々人の売上に準じたマージンも月ごとに発生します。
カナウには現在、東京・大阪合わせて9名の「業務委託(フリースタッフ)」が在籍しています。その思いは「自分で営業するのであれば、仕事(案件)の近くに場所を置き、自分の所に仕事が入ってくるようにする方が良い」とあり、何よりも営業活動に最も課題や不安を感じていることが分かります。実際独立して最も課題に挙げられるのが「営業活動」であり、日中CLの所を回りながら、帰社後夜に案件制作を行うという流れが多く、会社員デザイナーであった時よりも、就業条件や収入条件が悪くなったという方の話をよく耳にします。独立しても、元いた会社のCLを引っ張ってくることはできません。制作技術は磨かれても「営業経験はしたことがない」というのが実情なのですね。
「案件の営業は他者に委託する(デパートがお客さんを集める)」「入ってくる案件は自分にしっかり入ってくるように技術や人間関係を磨く(自身の店へ入店させる努力をする)」「営業委託分や場所代は支払う(所定の賃料を支払う)」まさにデパートやショッピングセンターのテナントという表現がぴったりだと思います。
また、賃貸料の中にMacやフォント、画像素材利用、アプリケーション、出力費用、備品から社内の設備利用まで制作環境に必要なものは全て含まれていますので、しっかりと仕事に取り組むことができます。もちろん個人事業主ですから、交通費や保険等は自身での支払いとなります。